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糖尿病腎症

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概要

糖尿病腎症(糖尿病性腎症)は、糖尿病に関連して腎臓の細い血管などが傷み、尿にアルブミンが漏れたり、腎臓の働きが低下したりする病気です。早い段階では自覚症状がないことが多く、尿検査と血液検査で確認します。

現在は、典型的な糖尿病性腎症に加え、アルブミン尿が目立たず腎機能が低下する例などを含む『糖尿病関連腎臓病(DKD)』という考え方も使われます。ただし、糖尿病があっても別の原因で腎臓病になることがあるため、診断には確認が必要です。

原因

長く続く高血糖や高血圧などが腎臓の障害に関わります。喫煙なども進行の危険に関係します。尿の異常や腎機能の変化を、糖尿病の経過、薬、ほかの病気などと合わせて評価します。

進行の仕方には個人差があり、必ず透析が必要になるわけではありません。症状を待つより、検査で変化を見つけて管理を見直すことが大切です。

治療法

血糖・血圧の管理、禁煙、個別の食事や活動の支援に加え、腎臓を保護する薬を状態に合わせて検討します。アルブミン尿がある人の血圧管理にはACE阻害薬やARBが使われ、病型や腎機能などに応じてSGLT2阻害薬や非ステロイド型MR拮抗薬などを選ぶ場合もあります。

すべての薬を全員に使うわけではありません。腎機能やカリウムなどを確認し、安全性にも配慮します。腎機能が低下すると糖尿病薬の調整が必要になる場合があるため、薬を自己変更せず医療チームへ相談してください。

尿アルブミンとeGFRは異なる情報を示す

尿アルブミンは腎臓からタンパクが漏れる状態を、血液検査から算出するeGFRは腎臓のろ過する働きの目安を示します。尿アルブミン/クレアチニン比(UACR)などで評価します。片方の結果だけで十分とは限りません。 『今回の値と以前からの変化』『再検査の必要性』『次回の検査時期』『糖尿病以外の腎臓病を調べる必要があるか』を確認してください。尿にタンパクが少なくても腎機能が低下する例があります。

食事制限を自己判断で強めない

食事は腎機能、体格、年齢、栄養状態などに合わせて相談します。タンパク質を一律に大きく減らすと栄養不足につながる場合があり、進行を抑える効果にも限界があります。塩分や必要なエネルギーも含め、管理栄養士と実際の食べ方を確認しましょう。 自宅の血圧や血糖の記録、市販薬・サプリメントの一覧を診察に持参すると管理に役立ちます。妊娠を希望する場合も、使用中の薬を事前に相談してください。

薬の目的と確認する副作用を聞く

薬について『血糖、血圧、腎臓の保護のどの目的で使うか』『採血で何を確認するか』『体調不良時に続ける薬・休む薬』『低血糖への備え』を確認します。ACE阻害薬・ARBとMR拮抗薬を組み合わせる場合などは、高カリウム血症への注意が必要です。 低血糖が増えた、食事や水分がとれないなどの変化があれば早めに医療機関へ連絡します。新たな薬を使う前に、腎機能と現在の治療を共有してください。

参考資料

  1. 糖尿病診療ガイドライン2024 第9章:糖尿病性腎症・DKD・腎保護治療日本糖尿病学会
  2. Diabetic Kidney Disease:尿・血液の検査と生活・治療管理米国国立糖尿病・消化器病・腎疾病研究所(NIDDK)
  3. 糖尿病診療ガイドライン2024 第20章:高血糖緊急症・低血糖・シックデイ日本糖尿病学会
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