癌性胸膜炎について義母が癌性胸膜炎と診断されました。長文失礼し …
2011年02月03日
Q.質問
癌性胸膜炎について義母が癌性胸膜炎と診断されました。長文失礼します。正確に言うと、CT検査の翌日、お医者さんが、結果を聞きにいった義母と嫁に説明しながらPCに「癌性胸膜炎」と打ち込んでいるのを嫁が見たそうです。この病名は直接的には伝えられていません。ちなみに、癌であることは11月頃に分かりましたので、その後の2ヶ月間の抗がん剤投与(週に1回、点滴で)の結果を確認するためのCTでした。義母も自分が「肺のあたりの癌」であることは知っています。4月ごろから胸の痛みや息苦しさなどを覚えていたようです。結局、経過はあまり良好ではなかったようで、胸水を抜く処置をすることや、今後の治療方針検討のため、その場で即、1~2週間、入院することになりました。いろいろなサイトで調べた結果、癌性胸膜炎が進行性のものであり、完治は望みにくいこと、最悪の場合も覚悟しないといけないことも分かりました。ここまでが現在の状況です。私が調べた限りでは、多くの場合、癌性胸膜炎と診断されると、余命だとか、癌のステージだとかを、お医者さんから伝えられたという話が多いです。今回の場合、おそらく癌と分かった2ヶ月前の時点でお医者さんは癌性胸膜炎であることは分かっていたと思われますが、病名を伝えられないことに、どのような意図を持っておられるのでしょうか。癌性胸膜炎といっても、まだ初期だとか、伝えるほどでもない、もしくは伝えられない理由があるのでしょうか。また、断片的な情報で申し訳ありませんが、いったい義母の癌は、どのような状況にあるのでしょうか。そのお医者さんに聞けばよいのですが、本人同席もしくは同意のうえでないと話はできないと言われました。もしかして余命に直結するような話を、本人同意のもとでなんで聞けませんので、ここで質問させていただきました。不足している情報があれば補足しますので、よろしくお願いします。
2011年02月10日
A.回答
腫瘍内科医です。>義母が癌性胸膜炎と診断されました。>「癌性胸膜炎」と打ち込んでいるのを嫁が見たそうです。>この病名は直接的には伝えられていません。パソコンに病名を打ち込む=その病名と診断 ではありません。保険診療で検査を行うためには疑っている病名を記入する必要がありますので、「疑い」段階でも眼精胸膜炎と打ち込むことはあります。医師が患者、家族を並べて告知したのでなければ、診断確定した、とは断言できないでしょう。>今回の場合、おそらく癌と分かった2ヶ月前の時点でお医者さんは>癌性胸膜炎であることは分かっていたと思われますが癌性胸膜炎は胸水貯留を認め、かつその胸水中に癌細胞が証明されたことをもって診断確定とするのが原則です。従って、胸水穿刺で癌性胸水が証明されるまでは、胸水がたまっていても「癌性胸膜炎の疑い」どまりです。11月の時点で胸水がたまっていたのなら、恐らく化学療法はしないと思います。奏効する見込みは限りなく低く、逆に血液毒性などの副作用で寿命を縮める恐れさえあります。既に胸膜レベルまで広がっていた可能性は否定できませんが、現在の医療では胸水がたまってくる前の胸膜浸潤を画像診断で見つけることは不可能です。今回は胸水を抜いて検査に出していると思われますが、本人またはご家族に「癌性胸膜炎」との告知はあったのでしょうか。胸水がたまっている状況からは癌性胸膜炎が強く疑われますが、心不全や肺炎による胸水もありえますので、主治医に「胸水は癌性だったのでしょうか」ときちんとお尋ねください。それをもって主治医が癌性胸膜炎と思っているか否か、はっきりすると思います。癌細胞が見られなくても、臨床所見から癌性胸膜炎と判断していれば主治医はそのように説明するはずです。いずれにしてもわざと隠しているということはないと思います。>もしかして余命に直結するような話を、本人同意のもとでなんで>聞けませんので病状説明=余命告知ではありません。余命告知は、患者さん本人が訊きたいと希望していて、十分告知を聞く心構えが出来ているという状況でなければ行わないのが現在の常識です。無責任・無配慮な告知は患者さんの治療意欲を奪ってしまうからです。ご本人が病状を知りたくない、というならともかく、そうでないなら積極的に医師に説明を求めるべきです。ご本人と一緒に話を聞き、その情報を共有するとともに、ご本人のストレス、ショックを一緒に受け止めてあげてください。もし、ご本人が同意してくれるなら、主さんが一人で医師に話を聞いてもらってもいいと思います。その場合は、ご本人から主治医に「家族が話を聞きにいくので説明をお願いします。私は一緒に聞きたくないので」といってもらう必要があります。癌性胸膜炎なら残念ながら余命は長くありません。治療は事実上緩和医療のみになります。次第に病状が悪化しますので、やりたいことは元気なうちにしておくべきです。特に自宅に帰るのは今が最後のチャンスであって、それこそ元気なら明日にでも一時外泊してほしいくらいです。「元気になったらいく」のではなく、「動けないくらいしんどくないのなら、ちょっとしんどくても行く」位のつもりでいないと後で後悔します。上述のような心構えをするためにも病状説明は不可欠なのです。是非、ご家族と一緒に説明を聞き、残りの人生をどのように過ごすかをご家族と一緒によく考えてほしいと思います。患者さんがよい余生を過ごせますようお祈りしております。
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