くも膜下出血はなぜ肺水腫を合併するのですか?
2005年07月31日
Q.質問
くも膜下出血はなぜ肺水腫を合併するのですか?
2005年08月05日
A.回答
重症のくも膜下出血、すなわちH & K グレード4以上の症例で、発症急性期に少なからず経験する現象です。くも膜下出血の重症例が病院到着前に死亡する原因の多くが、肺水腫などの呼吸不全による窒息にともなう全脳虚血のことが多いのもこのせいです。脳と肺、一見関係なさそうに見えますが、動脈瘤破裂などにより、多量に出血がくも膜下腔に充満すると、急激な脳脊髄液の循環不全とともに、急性の頭蓋内圧(=脳圧)亢進が起こります。その際、異常量のカテコラミンがいっせいに放出されこの現象がおこると考えられています。同様に心臓にも異常波(陰性T波)が出現したりするのです。くも膜下出血による肺水腫自体は急性期を過ぎれば改善するものなので、その間にいかに呼吸器などで適切な管理をするかと、可及的に早期の手術をするかが予後を左右するポイントです。
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