父(80歳)が昨日、胃全摘手術をしたのですが、今日になってCT検 …
2007年04月11日
Q.質問
父(80歳)が昨日、胃全摘手術をしたのですが、今日になってCT検査の結果、脳梗塞と診断されました。これは手術が原因ですか?死に至る病気ですか?先日、胃ガンと診断されました。本人が望んでいたので医師から告知されました。3年前に膀胱がんの手術をしており、そのときは敗血症になり、生死をさまよいましたが、その後、回復し、とても元気でした。今回、手術を勧められ、また以前のようになると・・・と迷いましたが、本人は痛みもなくとても病人には見えないぐらい元気だし、医師が手術をすすめるので大丈夫だろうと思い、手術を受けました。4分の3摘出するはずが、やはり全部とることになり、約7時間の手術となりました。そして今度は脳梗塞です。少し調べてみましたがよくわからないのでこちらで質問させていただきました。脳梗塞というのは胃ガンの全摘手術後によくなるものですか?医師の説明を聞いてもはっきりとは言ってもらえないのでよくわかりません。先程、面会してきましたが、入れ歯がないので上手く話せませんが、会話は出来ました。薬のせいか、とても眠いようで話しているうちに眠ってしまいます。体は左半身が麻痺しているようです。「一般的に発症から3~6時間を経過して死に至る」という記述がありましたが、検査したのは今日の午後です。病院で何らかの処置はしているので大丈夫なのでしょうか?手術後で傷口が開くので通常するような処置が出来ないと言われました。手術の直前まで病人と思えないぐらい元気だったのに、これなら余命半年でもそのまま手術をしない方がよかったのではと思わずにはいられません。本人も、まだ早い時期の発見で、手術すれば助かる、今月いっぱい入院していれば前のように元気になると思って手術にのぞんだのに・・・どういうことなのでしょう?命に別状はないのでしょうか?それとも・・・
2007年04月18日
A.回答
大変な経過を辿っていらっしゃるようですね。ご心配なことと思います。心中お察し致します。 わたくしは、こうしたことに詳しいわけではないので(私は内科です)、参考程度にしていただければ、と思います。また主治医とお話をきちんとされることをお勧めします。 残念ながら、手術後の脳梗塞というのは時々あることと思います。麻酔の薬は心臓の力を弱くする(血圧が下がる)のが普通です。頭や首の血管が細い人の場合は、麻酔をかけると細い血管の末梢に血液が流れにくくなり(血液不足=酸素不足ということです)、その部分が脳梗塞になる、ということがあります。 安静にしていることで足に血栓ができて、その血栓がどこかに詰まってしまう血栓症(肺塞栓症;エコノミークラス症候群)という病気があり、「これによるものでは?」と考えている回答者がいらっしゃいますが、これは間違いに近いです。下肢静脈血栓が原因で脳梗塞になることはまずありません。なぜなら血液は下肢静脈⇒心臓(右心系)⇒肺循環(肺動脈→毛細血管→肺静脈)⇒心臓(左心系)⇒全身(脳など)、という順番で流れており、血栓は毛細血管を通過できないからです。よって、いわゆる下肢静脈の血栓による血栓症は「肺塞栓(はいそくせん;呼吸困難をおこす病気)」を起こすのが普通です。 もちろん例外があります。「卵円孔(らんえんこう)開存」など心臓の奇形がある人は、血栓が静脈⇒心臓(右心系)⇒心臓(左心系)⇒全身、という短絡経路で流れてしまうことがあります。こうして起こる塞栓症(この場合は血栓症)を「奇異性塞栓(きいせいそくせん)」といいます。これにより脳梗塞を起こすことはあると聞きますが、わたくしは(10年以上やっていますが)本で読んだのみで、実際には見たことも聞いたこともありませんから、かなりまれなことだと思います(頻度は覚えてません。すみません。)。 脳梗塞の今後の経過ですが、今の段階で麻痺があっても、今後がどうなるかは伺った情報からは判断できません。脳梗塞は、勿論命に関わることもありますが、比較的重い症状の方が軽微な麻痺で退院されることもよく見かけます。詰まった血管(ダメージを受けた血管)がどこなのか、また治療開始までの時間がどの程度であったのか、きちんと治療できているか、今後のリハビリのありかた、などによって経過が変わってくると思います。 主治医の先生もあなたのお父様をよくしたいという一心で手術をされたことと思いますし、また最善の治療をしてくださっているものと信じます。わたくしも、末尾ながら、よい経過を辿られることを願っております。
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