神経性食欲不振症の症状
神経性食欲不振症についての説明です。前述の通り安易な自己判断はせずに、体調が悪いときは医師（専門医）に相談するようにしてください。
神経性食欲不振症(しんけいせいしょくよくふしんしょう)では、体重が増えること、または体重の増加につながる食べ物や行動に対して極端な嫌悪感・恐怖感を示します。
ストイックなダイエットで体重が減少しても満足できず、さらに過剰なダイエットを行います。
運動も行いますが、食事の後で食べた物を出すために吐いたり、下剤や利尿剤を頻繁に服用することもあります。
食べ物への関心は非常に高く、他人の食事に興味を示したり、自ら他人のために料理を作ったりしますが、自分では食べません。食べるように勧めると怒り出すこともあります。
これらの行動により女性の場合は無月経が生じます。
また、栄養不足により皮膚の乾燥、便秘、腹痛、貧血などの症状が現れます。
他に、怒りっぽくなる、物事への興味がなくなる、笑わなくなる、抑鬱状態になる、寒さを訴えるようになるなどの症状が現れることもあります。
さらに、極端に体重が減少したことや、塩分の不足により脱水症状、低血糖、肝腎機能不全を引き起こす可能性があり、命の危険性に関わることもあります。
神経性食欲不振症の原因
神経性食欲不振症とは、精神疾患である摂食障害の一つです。
発症の原因は分かっていませんが、ダイエット、本人の性格、家庭環境などが関係していると考えられています。
一般的には「拒食症」と呼ばれている疾患で、神経性無食欲症、思春期やせ症と呼ばれる場合もあります。
神経性食欲不振症の治療法
神経性食欲不振症は、下記の項目に該当しているかどうかで診断されます。
・体重 (標準体重よりマイナス20％以上)
・標準体重に満たない場合、それでもなお太っていると感じるか
・標準体重の85％の値を維持することを嫌がるかどうか
・体重の増加に恐怖心を抱いているか
・無月経が3ヶ月以上継続しているか
・自分の状況の深刻性を把握しているか
・体重減少のための行動・運動の内容 など
脱水や栄養のバランスの崩れを改善するために点滴を用いた治療が行われます。
他に、カウンセリング、心理療法、行動療法が行われますが、治療は長期化することがほとんどです。
神経性食欲不振症に関するＱ＆Ａ
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